SS <what a wonderful world!> 5




大したことはないんですが、一応<R-18>ということでよろしくです♪
学生証持ってる人はダメですよー!

だけど期待しないでくださいね。
何度も書いちゃうけど『空白の二年間』だから(大汗)






*戴いたコメント、拍手コメントにお返事しました。(6/12)

















<5>





*1:13

ひとしきり盛り上がり、酔いが回ったのか、輝が居眠りをし始めた。
ソファの傍らに座り込んでいたが、寄りかかって寝息を立てている。
マックスはゲーム機をセットすると、
ミリアと未沙にコントローラーを渡して手洗いに向かった。

なんの説明もなく、見当もつかないゲームをはじめてみたものの、
要領がつかめず、一旦リセットする。
ザーザーと耳障りな音がして、画面が乱れた。
「そのリモコンのボタン、なんでもいいから押してみて」
了解、とミリアは傍らのボタンを手さぐりで押した。
その瞬間、男が全裸の女の乳房をまさぐっている映像が映し出される。
「やだっ!」
未沙が慌てて、リモコンを取ろうとした。
その反応は、ミリアの胸をちいさく刺した。
「いやなことなのか?」ミリアがつぶやく。TVを見つめたまま。
未沙は元の場所に座り直した。
TVからは鼻にかかった女の声が流れている。
男が乳首を口に含むと、さらに声が高くなる。
「このふたりは、愛し合っているのだろう?」
「どうかしら?」
未沙もTVを見つめる。
それはモニターに向かう時の冷静なまなざしに近かった。
「私もマックスとしているが、早瀬大尉から見ると、いやなものなのか?」
「・・・人にみせるものではないのよ」
未沙はおだやかに伝える。
TVから流れてくる息づかいも、喘ぐ声も激しくなってきた。
男の手は女の体を撫でまわす。
「あなたとマックスがしていることと、
今、このTVでしていることは同じだけど、違うの。これはお芝居」
「すっきりとしない」ミリアは膝を抱える。
「好きな人とでなきゃ、いやでしょう?マックス以外の男の人に興味ある?」
ミリアはすこし考え、大きく首を振った。
「でしょ?私もいやよ」
ふたりは並んで画面を眺める。
女の脚を割り、男が入ってくる。女の声は大きく上がり、男は彼女を抱え込む。
「好きな人としか、あんなことできない」
未沙はいったん顔を膝にうずめる。
そして顔を起こし、ミリアと視線を合わせた。
「と、思うのだけど・・・」
心もち、顔が赤くなっている。
「早瀬大尉は・・・」
「ないわ」消え入りそうな声。しかし、誰にも言わないでよ、と早口で続けた。
「あなたのほうがずっとずっと先輩よ。素敵な旦那様までいるんだもの」
ミリアは眉を寄せ、小首をかしげた。
「早瀬大尉は一条中尉じゃなくて、マックスのことが好きなのか?」
「違うわよ!そうじゃなくてっ!!」
強い口調で未沙が否定する。
「好きな人に出会えて、
好きだって気持ちを伝えたうえに受け入れてもらえて、
一生を共にするって誓い合ったのよ。それって凄いことなの。
あなたとマックスはほんの短い時間にできちゃったけど、
ほかのひとはそうじゃない。みんなうらやましがっているわ」
一気にそこまで言うと、未沙はため息をついた。
「私も、そう思うもの」
彼女はソファにもたれて眠る輝を見た。
その瞬間耳が赤く染まったが、彼女の顔はミリアからは見えなかった。
ミリアの胸のささくれはわからなくなった。
かわりにふわっとあたたかいものを感じた。



「見てるんですか、これ」
背後からマックスの声がして、未沙が飛び上がる。
やだ、と真っ赤な顔をしておどおどし始めた。
「偶然なのよ、ほんとに」
TVの男女は肌をぶつけあう音を立て、獣のように背後から交わっていた。
「これはキスよりドキドキしない。不思議だ」淡々とミリアが述べる。
「こんなところでも作戦会議?ふたりとも仕事熱心だなぁ」
マックスはリモコンを拾うと、チャンネルを変える。
モノクロームの画面にチャーミングな女優が微笑み、
20世紀の名画の名前を未沙がつぶやいた。
「先輩が眠っていてよかったですね。起きてたら何言われたかわかりませんよ」
落ち着きを取り戻した未沙は、くすくす笑う。
「意外とアタマ固いのよね、一条君」
「どうでもいい相手にはなんにもいいませんよ、男はね」
マックスが含みを持って応えた。







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No title

> misarinさん

そうなんですよ、R-18つけるかどうか悩んだのですが、
とりあえずつけてみました!

この頃のミリアのまっすぐさは清々しくて、
含みもなく直球の気持ちよさがあって大好きです。
このままおとなになったのかなぁ、と気になります。
願わくば、娘ちゃんたちにも受け継がれますように。

No title

> ゆばさん

コメント弾かれて、お手数おかけしました。
ほんとに何がNGだったんだろうね??

輝が起きていたら、素早くチャンネル替えるよ、きっと(笑)
で、すぐマックス呼んで任せちゃうと。
彼は全力で逃げるよね~(≧◇≦)

せっかくだからラブホにある設備を使いたいな~、
ってこうなっちゃったよ。
『きゃあっ☆』って気分で、女同士見るのも楽しいお年頃、
このふたりだけじゃなくて、
三人娘とかクローディアがいたらもっと楽しそうだよね。
「やだーっ、いやらしーいっ」
「何言ってんのよ、あんたしっかり見てるじゃないの」
「ねえ、なんかこの女、芝居臭くない?」
「そんなこと言えるくらい、あなたは経験してるのかしら?」
って盛り上がりそうだなぁ。

そのわきで輝が話をふられないように、
息をひそめていてほしい( *´艸`)

No title

> ひーちゃんさん

すれてないふたり、かわいいですよね~💛
ミリアに「おふたりはしないのですか?」って聞かれたら、
すげえ微妙な雰囲気になって、
慌ててマックスがとりなすのかもしれない(笑)
プライベートで四人がいっぱい絡んでいたら、
あの二部も展開が違ったかもしれませんね。

No title

> VF-4さん (二回分)

ふふふ、空白の二年間ですのよ♪
だからこんなかんじに(笑)

昔、こんなデートをなさいましたか!
20くらいの頃は、なにをしても楽しい時間でしたよね~。
なつかしいっ!!

そして画面はオードリーにしましょう!

プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

戴いたコメントは、すべて非表示にしています。

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ご活用ください♪

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