SS <because> 2

実在しない人物を想像するときに、
身体的特徴のデータを該当しそうな人に当てはめてみます。
「どれくらいの背丈?」とか「あんなかんじかな~?」って。
マクロスは多国籍、多人種なので、日本人の輝はわりと小柄なイメージ。
しかし、TV版開始で176cm、映画では178cm。
数字で見るとピンとこないのは、私の周りが小柄が多いからか(笑)
私はラ○クが好きなので、よーくよーーーーーーっくライブの映像を見ているのですが、
ギタリストの身長が178cm。
・・・でっけーじゃんか!!(周りが小さいとか言わない!)
柿崎とフォッカーと並ぶと、輝も、そして180あるはずのマックスもちっちゃく見えるわ。
この二人はいったい・・・


さて、<because>2です。
楽しんでいただけると、うれしいです。



* 戴いたコメントにお返事させていただきました。(2/21)(2/22)






<2>



午後からの松浦は無駄口をたたくことなく、淡々と会議を進行させ、有能さを発揮している。

士官学校時代の彼を知る未沙が、名前を事前に見ていても思い出せなかったのは、
当時の彼はやんちゃすぎて、とても軍に残っているとは思えなかったからだ。

大戦後、無傷で残ったアポロ基地は、
優秀な人材も資材も、そして軍のバックアップデータもそっくり残っていて、
地球の復興に大きく貢献した。
現在は一大派閥を形成して、勢力を誇っている。

松浦は大戦前からアポロの情報部に属していて、
現在は統合軍の広報、諜報を含む情報部を掌握している。
また、メガロードはそのアポロ基地において建造中で、
艦長候補にグローバル総司令が未沙を挙げると、
メガロードに思い入れの強いアポロ派は松浦を押した。

年齢こそ松浦が5つ年長だが、階級は同じ、士官学校同期で、
亡くなった父親も軍の幹部という背景まで二人は互角であったが、
マクロスでの実戦経験を評価された未沙が選ばれた。

経緯を知った未沙は、上層部の勢力争いの末端に自分もいると思うと馬鹿馬鹿しくなるが、
ボドル基幹艦隊を実際に目撃した経験上、移民の早期実施の必要性は強く感じている。
地上でグダグダ言っても始まらないことを、肌で知っていた。




エキセドル参謀が二枚のメモリープレートを取り出した。
「ここにあるのはプロトカルチャーが残したもので、工場衛星から発見されたものです。
『歌』であることは間違いないのですが、
メロディと歌詞が別々に記録されて、形を成していません。
移民艦が軌道に乗れば、いずれは移民可能な星が見つかって、
地球と別々の道を歩きはじめるでしょう。
やがて同じ祖先をもつという意識が失われ、争う日がくるかもしれません。
そのときに和解する手がかりになるよう、
メガロードにもこの『歌』を伝えておきたいと考えるのですが、どうですかな?」

彼が小さく合図を出すと、オルゴールに似た電子音でメロディが流れ出し、
参加者の手元の画面には、プロトカルチャーの文字で書かれた歌詞が映し出された。
「メロディはともかくとして、これは翻訳が必要ですね」
わかりきったことを、別の幹部が言う。
「いろいろ試みたのですが、私にはどうもセンス、というものがなくて、巧いこといきません」
エキセドルはおどけ、場は和んだ。
「さりとて、軍の外に持ち出すには、時期尚早のようで」
未沙はやりとりに耳を傾けながらも、拾い読みをして訳してみる。
「・・・おぼえ、て?・・・おぼえています、か?」
つぶやいてみると、松浦が眉をあげた。
「早瀬さん、わかるの?これ」
聞き流さなかった松浦に煩わしさを感じながら、少しなら、と応える。
彼は目を細め、口の端をゆっくりと引き上げて笑みを作った。
「軍内部で言葉がわかる者にやらせてみてはいかがでしょうか?
何人かに任せて、そこから選ぶ、ということで。
・・・それに、一人目の候補者はここにいますよ」
松浦は未沙を見、エキセドルはうなずく。
幹部たちにはたいした案件ではないと判断されたらしく、
みな容易く松浦に諸手を挙げ、未沙は宿題をひとつ抱えることになった。


今日の分の仕事も片付き、未沙は帰り支度を始める。
部屋には松浦だけが残っていた。
「早瀬さん、いつ結婚するの?
メガロード出る前?それとも艦内結婚第一号、狙ってる?」
質問の内容に、未沙はわが耳を疑う。
「食堂で一緒にいたのが彼でしょ?」
「それがなにか?」
「彼、最近人気あるよ、新入りのお嬢ちゃんたちに。
さっさと捕まえておかないと、取られちゃうかもよ~?」
「私の私生活は、あなたにも任務にも関係ないことです」
きっぱりと言い放ったが、松浦には全く通じず、調子を変えない。
「そんなコワい顔しないでよ。
同期のよしみと昔の罪滅ぼしで、アドバイスしたのになぁ」
そして立ち上がると、笑顔を浮かべた。
「でも早瀬さんが昔のまんまじゃないから安心した」
それじゃ、お先に、と軽く手をあげて部屋を出ていく。

二人の時の松浦は、『あのとき』のままで、
振り回され始めている自分が情けなくなってくる。
少なくとも『あのとき』の自分のほうが、動ぜず対処できていた。
それはお互いがコミュニケーションを取れるようになった、
成長したとみるべきなのか、と真正面から分析してしまう。

・・・それでも、慣れればなんとかなるものかしら?
昼間の輝のアドバイスを思い出した。

そして大きくため息をついて、部屋を後にした。








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> ぱよぷーさん

プレート、どん!
な回でした~♪
やっぱり「愛、おぼえていますか」ははずせない名曲~!

松浦くんは、輝よりちょっと小柄なおにーさん、ってところで
今は押さえておいていただけると嬉しいです。
しばらくするとまた出てきて、働いてくれるはずです(笑)


やはり心配です。

自分の苦手な松浦が変わっている事に驚く未沙ですが・・
輝が他の女の子に人気があるという情報を耳にすると未沙も気が気じゃなくなるような・・・・やっとこさ輝との幸せを手に入れた直後なのに心配事が絶えない未沙です。
でも松浦の本心は・・・・

> VF4さん

輝はいままで坊や扱いで、
しかも未沙とかクローディアとかお姉さまががっちりついていたから、
他の女子たちから、
「ないわ」って思われてたでしょうね~。
年末にごたついて、早瀬少佐と別れたんじゃない?
って噂が流れて(るはずだ!)
そこに若い新入りお嬢さんたちが入ってきたら、
「ちょっといいんじゃなーい?」って
そんな感じかな~、と思います。

ただでさえ、若いお兄さんがいなさそうな世界だから、
しっかり人気者になってほしいです(笑)
主人公なんだから!!←力説

プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

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ご活用ください♪

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