SS <melody>

ども。
間があいてます。
ごめんなさい。
転職した先は、四月が一年で一番の繁忙期でした(苦笑)
微力ながらお手伝いしてるんだか、足引っ張ってんだかよくわかりません(苦笑)
早くおちつきたーーーいっ!!
仕事おぼえろよ、自分、ってかんじです。

テンションあげるためにアマゾンで見つけた「愛おぼ」のブルーレイの初回限定版買っちゃった。
あははははーっ。

さて、輝も未沙も出てこない話を一本書きました。
時期的には<約束>の後です。
読んでいただくだけでうれしいです。



* 戴いたコメントにお返事させていただきました。(4/7)(4/9)





<melody>




インターフォンが鳴る。
モニタで確認もせずに開錠すると、扉の開く気配がした。

「ねえねえ、これは?」
印字したまま置いておいたA4の紙をひらひらさせた。
それは読んでもいいのか、聞いているつもりなのだろう。
「とりあえず、そこに置いといて」
キーボードを操作しながら言うと、つまんなーいっ、と子供じみた声が上がる。
「せっかく私が来てあげてるのに、なんなのよぅ」
「呼んでねーし。勝手に来たんだし」
「いつでも来いって言ったじゃない。オジサンはすぐ忘れちゃうのね」
「ともかくもうちょっとで終わるから」
たん、と音をさせながらエンターキーをたたいて、データの打ち込みを終え、
椅子を回転させて彼女を見ると、置いておけと言った紙を熟読している。
「・・・オマエ、見たな」
「だって見えたんだもん。これ、レイが書いたの?」
「なんで?」
「歌詞でしょう? なんかいいかんじ」
「曲、つけるか?」
「私が?」
「止めないよ」
「うーん・・・」
彼女は少し考え込む。
脊髄反射で会話をしているのかと思っていたが、音楽が絡む時だけ違うところが面白い。
「実はもうあるんだ。詞を選ぶだけの状態なんだよね」
「なんだ!もったいぶらないで早く聴かせて?」
「聴いた以上は責任できるぞ」
「そんなのは後で考えるわよ」
紙を眺めながら、彼女はソファに座り込んだ。
しょうがねえなあ、とつぶやきながら、メモリープレートを再生させた。

「いい曲ね」
顔つきが変わった彼女は言う。
「歌ってみる気になった?」
「そうねぇ・・・」
頭の中で曲と詞を合わせているのだろう。
「こっちのはどう思う?」
俺は積んであった紙類の中からクリアファイルを取り出し、中身を渡して再びメロディを流す。
もう一回、と言われて、リピートさせる。
そして俺も歌詞を見ながら、要所を口ずさむ。
イメージは固まってきて、自分の好ましい方がはっきりとわかってきた。

「私、こっちが好き」
彼女が支持したのは、後から出した方。
「ふーん。そっちか」
少しがっかりするが、納得もする。
「レイは?」
「おんなじ」
「あら、気が合うわねえ」
機嫌よさそうに彼女は笑う。
「それ書いたの、誰かわかる?」
「レイじゃないの?」
「違う」
愛らしく、きょとん、とした顔をむけてくる。
苛めたくなる。壊したくなる。
「は や せ  み さ」
はっきりと言い切ると、彼女の笑顔は一瞬で固まった。
・・・その顔が見たかった。
だれにでも笑顔を向ける彼女の、素が垣間見える一瞬。
「やっぱり未練あるんだ?ミンメイ」
感情をコントロールしようとスイッチを切り替える間に一撃をくらわした。
俯く彼女の長い髪を下に引き、上を向かせると噛みつくように唇を重ねて舌を差し込む。
ミンメイは拒まずに、逆にむさぼるように絡ませてきた。
零れる吐息は甘さを帯び、そのまま躰に手を這わせる。

「そこまでよ、レイ」
彼女は素早く身を離し、艶やかに微笑む。
「私はお友達とはしないの」
「男の部屋にやってきて、それはないだろ?」
「あら。
あなたは嫌がる私をどうこうするほど、落ちぶれてないでしょ。
私みたいなコドモじゃなくて、軍にはステキなお姉様がたくさんいるじゃない」
無邪気に言い放ちながら、今度は自分からキスを仕掛けてくる。
さっきよりも味の薄い、見栄えの良いキス。
キレイな音を立てて、唇は離れる。
「今日も最高の演技だな」
「たまには練習しておかないとね」
ミンメイは大げさにため息をつき、ソファに沈み込む。
「私達の間に愛があれば、もうちょっとまともになるわよね」
「だな」
返事をすると、メモリープレートの曲を再生する。
言葉がない、メロディだけの曲は、今の俺と彼女のようだ。
ふたりとも何か、決定的なものが足りない。
ふたりの間に、ではなく、俺にも、ミンメイにも欠けているなにか。

かすかな声でミンメイはハミングする。
それは心地よく耳に届き、いつまでも聞いていたいと思わせる響き。
あたたかな想い出の中にとけこんでいきそうな、不思議な感覚を俺は楽しむ。


満ち足りた顔で彼女は立ち上がる。
「じゃ、行くね」
ドアノブに手をかけると、彼女は振り向いた。
「私、歌うわよ。この曲」
「どうぞ。
オーディションうけて」
ひらひらと手を振ると、イーダっ、と悪態をついて彼女は出ていった。




fin






注) 今回は<because>から出している、私がねつ造した人物「松浦玲」少佐の視点です。
   注意が足りなくて、すみません。
   ぱよぷーさん、ご指摘ありがとうございました♪







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非公開コメント

すみません

松浦玲が分かりません‥。ググってみたら、歴史学者のお爺様が出てきて脱力ダイダロスでした。

申し訳ないのですが、無知な私にお恵みを~。

>ぱよぷーさん

ご指摘ありがとうございました。
注訳入れてきました。
私が作った「松浦少佐」でございました(大汗)
余計な一文入れたばっかりにすみません。

・・・しかし、実在したとはおもわなかった。

> ゆばさん

そうなんです、こんなところに(笑)
ひっそりひそんでいました。
覚えていてくださってうれしいで~す♪

ミンメイは誰とでもお友達になれるので、
個性の強い彼ともお友達になってもらいました。
そろそろ出てきますので、
またおもいだしてやってくださいね(^_-)-☆



プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

戴いたコメントは、すべて非表示にしています。

SSの目次を「SS menu」としてリンクに張り付けました。
ご活用ください♪

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