SS <apollo> 4

こんばんは~っ。
やっぱり真夜中が落ち着くぶいです。

連休も終盤戦、楽しんでいますか?
私はかねてから懸案の、家の周りのお手入れをしました。
そういうとかっこいいけど、ただの草取りです。
結構力を使うので、右手がヤバそう。
まだ半分残ってるので、梅雨が来る前になんとかしたい。

そんな合間合間にポチポチ書くことができました。
続き、UPします。

読んでいくとおわかりになると思うのですが、
設定で無理がある部分が出てきます。
今、わかる範囲の資料を見て検証はしてみていますが、
手に入るものは限られているし、うろ覚えの部分も多いです。
しかも私は「初代」と呼ばれる最初のシリーズしかマクロスを見ていません。
(愛おぼを含めて、一条輝が主人公の話のみです)
お読みになられて、
『そんなんじゃない!』と思われるかたもいらっしゃることと思いますが、
『このブログではそういうこと』と割り切って、
読み流していただければうれしいです。

また、私が作り出した設定も織り込まれておりますので、
その辺も踏まえて楽しんでいただければ、書き手冥利に尽きます。
いろいろうるさくて申し訳ありません(大汗)


それでは、どうぞ~♪



* 戴いたコメントにお返事しました。(5/6)(5/7)




<apollo>4







朝一番に入った知らせは吉報。
未沙は昇任し、中佐になった。
試験の結果は、ほぼパーフェクトだったらしい。
「すげぇ」
心から感心して言ったのに、ふん、と鼻であしらわれたのは、
照れてるからだな、となんとなくわかった。
「・・・あんたってさ」
「なによ?」
「こういうとき、素直じゃないよね。
あのときはあんなに!っ!いってーーーーーっ!!」
廊下で歩きながら、なによう、もう!って、
かわいい態度を期待した俺がバカだった。
向こう脛を蹴られ、さすっていると、くっくっと抑えた笑い声がした。
「仲直りできたんだ。早いね~」
松浦少佐はニヤニヤしながら立っていた。
未沙は彼の言葉を聞き流し、小さな袋に入れた昨日のプレーヤーを差し出した。
「どうもありがとう。
まさか、これが選ばれるなんて思わなかったわ」
「全員一致だったよ。
意外と詩人だったんだね、早瀬さん」
「松浦少佐までそんなこと言うの?
私はいったいどんな風に見られてるのかしら」
「そりゃあもう」
「言うまでもないわ」
松浦少佐と俺は顔を見合わせ、うなずきあう。
「・・・それ以上は結構よ」
未沙は不機嫌に踵を返し、さっさと歩いていく。
後ろ姿を見ながら小さく笑うと、俺は彼に尋ねた。
「あの歌を歌ってたのは、松浦少佐ですか?」
「いや」
彼は即答した。
「最近、聞いてくれって持ち込むヤツが多いから、試しに歌わせてみたんだ。
あと、言いたくないが、俺は音痴だ」
ミンメイアタックの印象が色濃くて、芸能プロダクションに持ち込むように、
軍に自分を売り込みに来る勘違いミュージシャンがいると、
以前聞いたことがある。
今回もそのなかのひとりということらしいが、なんとなく納得がいかなかった。
「声の感じが似てましたよ?」
「そっか?そいつは光栄だな」
さー!お仕事、お仕事、と彼も先を急いだ。
自分の耳に自信がある俺は、ちょっと面白くなかったが、
たいしたことじゃない、とそのあとに続いた。


ゼントラーディ人には、壊れたものを直して使うという習慣がなかった。
ブリタイ艦の司令室は使用に耐えうるからと、
破損個所はそのままで、普通に使い続けている。
ある意味男らしいというか、合理的なのだが、
それは機械だけではなく、人間にも当てはまり、動けなくなれば、それまでだ。
身体の状況を確認する施設はあるが、我々のように手厚く治療することはない。
『自分が大切にされていると感じなければ、文化的生活とは言えない』
と未沙は強く主張し、
ゼントラの護衛艦に、巨人兵たちの医療機関の設置を要求していた。
彼らに反旗を翻されればひとたまりもないくらいに、
メガロードは防御力も戦闘能力も低い。
当然、マクロスのように変形もしない。
地球人とマイクローンだけが文化を享受し、
キツイところは巨人たちにという状況は、
二つの種族の、真の共存ではない、と未沙は主張している。
一方ゼントラーディ側は、そういう概念がなかったので、
それよりもリガードをもっと、という現実的、物理的な要求が強く、
両者はかみあわない。
エキセドル参謀が間に入り、説明を繰り返しても、
実感がないものは理解がされにくいうえに、
文化論が入り込み、時間が限られているこのときに堂々巡りを起こしている。
そしてこの件はもうひとつ問題があり、
仮に施設ができたとしても、巨人を治療する医療関係者が足りない。
地球人を巨人化させることは、技術的には可能なのだろうが、志願者がいない。
身体の構造にかかわることなので、
こればかりは命令でどうにかなるものでもない。
マイクローンになったゼントラ人を教育している最中だが、
絶対数も足りないうえに、全員がメガロードに配属されるわけではない。
地球上にも巨人のままのゼントラ人はたくさんいる。
まして、一朝一夕で身に着く技術ではなく、
各地で喉から手が出るほど欲しがってる人材で、
必要人数の確保が就航に間に合うか、微妙なところだ。

「しょうがないんじゃないですか」
幹部会議の席で、松浦少佐は投げやりに言った。
「早瀬中佐の言いたいことはわかりますけど、ないものはないんです。
時間が経てば育ってくるだろうし、
それまでなんとかしのげばいいじゃないですか」
この件に関して、彼はとてもクールだ。
畳み込むように言葉を続ける。
「巨人のサイズで、我々と同じ水準の生活は、現段階では不可能です。
現実を見てください。
物資も、受け入れる空間も、そしてモラルも、
そんなに簡単にできあがるもんじゃない。
今まで違う生活をしていたのだから、一緒に暮らすことがどれだけむずかしいか、
地球人同士でもあれだけの諍いが起こった、
統合戦争を見てもわかることでしょう」
「できない、ない、ない、で通したから、
戸惑うひとたちが出てきたのでしょう?
文化の表面だけ見せて、実際に感じられなければ、不信感が募って当然です。
同じ水準の生活ができるよう、不可能であるなら、
より近づけるように踏み出すべきです」
「今、突貫工事で飛び出そうとしているメガロードに、
それを求めるのは難しいと、私は繰り返しているだけですが?」
舌戦は歩み寄ることなく、平行線をたどる。
だいたい頃合いを見て、誰かが仲裁に入るのだが、
今日は止められない勢いがある。
「多くの民間人を抱えて飛び立つのに、そんなゆるいことが、
ゆるされるわけがありません」
未沙の瞳から、一歩も引かない覚悟がうかがえる。
しかし松浦少佐ははっきりと言い切った。
「それも理解しています。
しかし、メガロードだけが、ゼントラ人を抱えているわけじゃない」
未沙は唇を噛み、一旦手元の資料に視線を落とした。
そして凛と顔をあげる。
「この件に関しては、近いうちに仕切り直しましょう」
彼女の一言で、松浦少佐も肩の力をゆるめ、椅子に沈み込んだ。


やれやれ、と言うように周りは後始末を始め、俺も立ち上がり、
一旦部屋に戻ろうと歩き出すと、松浦少佐から呼び止められた。
昨晩鉢合わせた、自販機の前のテーブルセットに二人、腰を落ち着ける。









back                        next




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

> ぱよぷーさん

エラいところに、足突っ込んじゃったなあ、って、
青くなってる真っ最中です。←お約束化してる気が・・・(^^ゞ

おかげで更新、止まる、止まる~(大汗)
身の丈にあうことをするべきでした。
これからまたメガロード全体図を探しま~す。
多分クロニクルにあったはず!!

風呂敷、頑張って畳みますね(;´・ω・)

No title

> ゆばさん

ほんとに、バーミリオン小隊が解散してから(って、柿崎亡きあとですね)
輝、未沙かミンメイとしかいませんね(汗)
マックスは結婚して、遊んでくれなくなったのね。
「マイアルバム」に出てきた部下たちも、名前すらなかったような・・・
まさか、男トモダチいないとか!まさか、まさか!?

カムジンと腹を割って話し合ったら、面白かったかもな~、とか、
今、思いました。
「うぜえ、お前っ」って言われそうだけど。
ぴーんっ、って指ではじかれそうだけど。

そうやってみると、松浦もいいことしたのか。
ううう、うれしいっ(涙)

プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

戴いたコメントは、すべて非表示にしています。

SSの目次を「SS menu」としてリンクに張り付けました。
ご活用ください♪

最新記事
カテゴリ
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム