SS <song for you> 2

もう六月も終わるのですね!
今年も半分来てしまった!!すごい~っ。

BD化されてる「愛おぼ」が修正版だと知ったら、
居てもたってもいられなくなり、DVDBOX買っちゃった。
もちろん中古なんですが、DVDは未開封でした。
うれしいんだけど、あのビニール剝く気になれずにまだまだ箱の中。
そしてマク箱がいっぱいになってしまい、新たな収納を考えねば。
なんちゅう幸せな悩みだろう、と
のんびりすごしている土曜日です。

さて、次行きます。
『半径3メートルの日常』しか書かない私ですが、
楽しんでいただければうれしいです。


* 戴いたコメントにお返事しました。(6/29)






<2>






一旦自宅に戻り、私服に着替えて街に踏み出す。
高いアクセサリーにこだわりがない未沙に店を訊ねても、
これといったところがあるわけでもなく、
とりあえず、と言った感じで、よく名前を聞く有名店に入った。
興味がなさそうな様子だった未沙も、
次第に目を輝かせてショーケースを眺めはじめる。
「いいの、ありそう?」
「まだ、よくわからないわ」
表情を弾ませ、生き生きした顔で輝を見る。
「まだ時間あるから、ゆっくり見たら?」
ん、と頷いて、未沙は視線を戻す。
仕事では、大きな案件も迷うことなく決断していく未沙が、
普通の女の子のように表情を変えながら、
あれこれ試したり、眺めたりしている様子は新鮮で、
一緒に選ぶふりをしながら、輝は未沙をみつめていた。

未沙が選びだしたのは、
ごく普通の結婚指輪で、シンプルなプラチナリング。
にもかかわらず、微妙なラインや光り方をじっくりと吟味し、
輝にとっては、みんな同じじゃないの?と言いたくなるくらいの差を見極めた。
前にパイロット仲間たちと話していた
『指輪とドレスはこだわりが・・・』というくだりを思い出し、
小さく笑うと、それに気が付いた未沙に、何?と追及される。
「決まってよかったな、って」
「なに?その他人事っぽいかんじ」
つっかかるような未沙を、輝は流した。
「さ、次行こう。
クローディアさん、待たせたら悪いよ」
未沙も輝の提案にうなずいて、先を急いだ。



指輪、買ってもらっちゃった。
しかも一生の誓いを込められ、その日から未沙の指に輝く。
隣にいる輝は、いつもと変わらずに淡々としているのに、
心がこんなに弾んでいるのは自分だけなのかと思うと、
未沙はちょっとくやしくて、わざと突っかかってみた。
それすらも受け流されて、どんな顔していいのか、戸惑ってしまう。
ほんとに楽しくないのかしら?
不安が差し込んできて、すこし足取りが鈍くなってしまい、
半歩くらい後れを取った。
気付いた輝はだまって未沙の手をとると、つないで歩き続ける。
彼もうれしいのよね?
未沙は気持ちを取り直して肩を並べると、二人の視線があう。
「こんなこと、いまさら言うと怒られそうだけど・・・」
「なあに?」
「結婚式って、具体的に何するの?」
ぶっきらぼうに輝は言う。
「そうねえ、みんなの前で、結婚することを誓って・・・」
キスする、と言えずに、未沙は頬を染めながら口ごもる。
「・・・また人前か」
輝も不自然なまでに上を向く。
「ま、それは任務と違うから、いいよ。誓いのキスだもんな」
ポリポリと鼻の頭を掻き、輝は未沙に顔を向ける。
「で、そのあとは」
未沙は遠い記憶をたどる。唯一出席したグローバルの結婚式。
「たしか・・・キャンドルサービスがあったわね」
ブーケトスで花束を受け取った嬉しさが、他の出来事を薄めてしまい、
記憶がはっきりしない。
「俺、準備ってそんなにかからないと思ってたんだよね。
未沙がドレス着て、みんなと過ごせればいいや、って、そんなかんじ。
女の子ってさ、誰でも憧れるんだろ?」
「誰でも・・・ねえ。ええ、まあ」
未沙の歯切れが悪い。
ガラじゃない、って笑い飛ばされるのは嫌だ。
輝にだけは、言われたくない。
「未沙の憧れは、どんなかんじなの?」
真顔で輝は問う。
未沙はその瞳の奥を覗きこむ。
「私・・・の?」
「あんたのことだから、そんなこと!とか思ってんだろうけど、
一生に一度のことだから、やりたいこと、やっちゃえよ。
あ、一生に一度って、俺は思ってるけど、未沙には何度もあるかもしれない?」
輝の軽口に、未沙は軽くにらみつける。
「あなたにはそういうの、ないの?」
「俺!?」
うーん、と眉を寄せる。
「・・・ない」
未沙は片眉をあげる。
「だから、未沙が思うようにするのがいい」
つまりは丸投げ、ってことね。
未沙は言葉にせずに飲み込んだ。
しかし、めんどくさいとか、そういう雰囲気もない輝を見ていたら、
彼なりのやさしさかもしれないと思えた。
「わかったわ」
未沙はうなずく。
輝も穏やかに微笑んだ。

そして、華やかなドレスが飾られている、
クローディアと待ち合わせした店のドアを、輝は開けた。






back                          next










スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

> ぱよぷーさん

でも言えなさそう~(笑)

この次もかゆそうなので、孫の手準備していてくださいね。
プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

戴いたコメントは、すべて非表示にしています。

SSの目次を「SS menu」としてリンクに張り付けました。
ご活用ください♪

最新記事
カテゴリ
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム