SS <rings>

輝~っ!お誕生日おめでとう~ヽ(^。^)ノ

なんとか間に合う?滑り込み?
誕生日一切関係ない話です。
未沙の時はちゃんとからめたのにね(大汗)
来年がんばりまーす、多分きっと。

<change>のあとのふたりです。

途中で、やなかんじだな~、って思ったかたは、逃げてくださいね~。
あと、中間とか、期末とか、定期テストがあって、
それをちゃんと受けないと先生に怒られるひとたちも
今回はやめておいてください。

かといって、期待しないでくださいな~(-_-;)

いつもどおりに、楽しんでいただければ、私はうれしいです。





* 戴いた拍手コメントとコメントに、お返事しました。(11/6)(11/8)('15/2/28)








 rings 









未沙が鍵を取り出し、玄関の扉を開けた。
赤い傘は傘立てに収まり、丈の長い濃紺の傘と並ぶ。
輝はドアを締め、ふたたび施錠した。

室内履きにはき替えようとした未沙を、輝は後ろから抱き締める。
「未沙が怒ってばっかりだったから」
耳元で呟く。
「未沙が怒ると、俺が淋しくなるって、知ってる?」
声がかすれる。
本当は言うつもりはなかった。それでも我慢できなかった。
それくらい、未沙が、恋しい。
「私だって・・・」
未沙は一度口ごもる。
「私も、淋しかった」
はっきり言い切ると振り返り、輝の首に抱きつく。
「隠し事、しないで」
頷きながら、彼も細い躰を抱きしめる。

ほんの数日でも、触れたくても触れられなかった切なさと淋しさを、
二人で抱えていたことがわかって、うれしい。
輝は、短くなった未沙の髪を梳くように手をさし入れ、彼女の顔を自分に向ける。
「言えないこともあるんだ。
でも、君を裏切るようなことはしない。やろうと思っても、きっとできない」
未沙は不思議そうに、彼を見つめる。
輝が、左手の指輪を彼女に向けると、未沙は口元を緩めた。
「あなた、仕事の時は外すじゃない」
「しょうがないだろ、それは」
彼女の頬を両手で包み込み、軽くキスを落とした。
「もぉっ・・・」
未沙の言葉は不服を唱えようとしていたが、表情はやわらかい。
次の言葉が飛び出すのを止めるように、ふたりは唇をかさねた。

未沙のケータイがメールの受信を知らせ、弾かれたように輝は身を離した。
余韻の残る未沙は、ゆったりとした手つきで、発信者をチェックする。
そしてちいさな笑みをこぼし、何事もなかったように画面を戻した。
「だれ?」
意味ありげに笑うだけで、未沙は応えない。
強い口調でもう一度訊ねると、トモダチよ、と、未沙は言い置いてリビングに向かった。
置き去られた輝は、ため息を深くついて、後を追った。

鼻歌交じりで未沙は、風呂の準備や、軽い夜食の支度を始める。
「あ、俺、明日早いから食べない」
拗ねたようにソファに身を沈めながら言うと、了解、と着替えを渡される。
億劫そうに立ち上がり、風呂に向かうと、未沙は、明日の朝食の下準備を始めていた。
振り返り、改めて彼女を見ると、短くなった髪は横顔をふちどり、
若くなったというと語弊があるが、表情が軽やかに、明るく見えた。

風呂から上がると、未沙は、ソファでケータイを操作していた。
あがったよ、とわざと言うが、生返事で目も上げない。
上から覗きこもうとしたら、かわされ、輝は不機嫌になってくる。
仲直りした矢先に、コレかよ。
口を開こうとした瞬間、未沙は立ち上がった。
ケータイをテーブルに置き、風呂場に向かう。

見てくださいと言わんばかりに、画面は開かれたままだった。
「嘘だろ!!」
飛び込んできた思いがけない光景に、つい、大声をあげると、
脱衣所から未沙が顔を出した。
「だから言ったでしょ、トモダチからだって」
輝はそのケータイを手に取り、もう一度見る。

髪を切ったばかりの、未沙とミンメイの笑顔を。

経緯が気になって仕方がないが、起きていても落ち着かないので、
早々にベッドルームに引き上げ、入口に背中を向け、
彼女がやってくるのをじっと待った。

かちゃり、と扉が開く。
「乾かすのも楽になったわ」
身支度を整えた未沙は、輝の脇に身を滑らせた。
「で、なにがあったの?」
聞きたくてしょうがないのだが、がっつくのも癪な輝は、
顔だけ未沙に向けて訊ねた。
「一言で言うと、偶然が重なった日なのよね」
未沙は、仰向けに寝る姿勢を取りながら、夕方からの顛末を輝に語った。

いつのまにか輝は未沙の方に体を向け、
肘を立て、上半身を起して聞いている。
未沙とミンメイが話しているところなど、
見たことも想像したこともなかったので、興味深い。
ましてや、笑顔で写真を撮るほど親しくなるとは、夢にも思わなかった。
いみじくも昔、ミンメイ自身が周囲に紹介したように、
輝にとってもミンメイは『トモダチ』なのだ。
恋人や人生の伴侶とは違う、男とか女とか関係ない親しみを、
彼女に対して抱いていることを、
輝は、あのオーディションの日に、はっきりと意識できた。
そんなミンメイのことを、未沙が笑顔で話してくれることが、うれしい。

やがて話は途切れ、彼女はじっと輝を見つめた。
「どうしたの?」
目を伏せて、言うべきか躊躇しているが、それは、本音が出てくる合図に思えた。
「あなたのことを、信じてないわけじゃないの」
輝はうなずく。
何度も蒸し返してごめんなさい、と前置きをして、未沙は訊ねる。
「本当にミンメイさんと、なにもなかったの?」
「君が心配するようなことはないよ。
この前も、もちろん二週間近く一緒にいたときもね」
「へんな意味に取らないでね。
女の私でも、ミンメイさんにじっと見つめられて、笑いかけられたら、
すごくうれしくなれちゃったの。
私と出会う前から、あなたは彼女と親しかったし・・・おつきあいもしてたじゃない?
なのに、どうして?」
好奇心が首をもたげてきた未沙は、まっすぐなまなざしを輝に向けた。
ヤキモチではなく、純粋な興味からの質問は、
男として微妙なところを突かれて言葉にすることが難しく、思わず視線をそらす。
そんな輝の様子にすぐ気づいた未沙は、ごめんなさい、と口をつぐむ。

きっと、自分を責めているんだろうなあ、と、輝は、未沙に視線を戻す。
拗ねはじめると手が付けられないが、
こんなふうにしょげる様子は、なんともいえないくらいかわいい。
だが、いいよ、と、簡単に流すのも、なんとなく面白くない。
「ミンメイにそんな気分になるなんて、未沙、やっぱり女のほうが好きなの?」
「ちがうわよっ!」
未沙は、勢いよく上半身を起こす。
「そんなくだらないことばっかり言ってないで、さっさと寝なさい!
明日は早いのよ」
話をそらそうと、強い態度で出てきたが、輝はへらへら笑いながら応える。
「それは私の力不足から、女性の方がいいのですか?
はや・・・一条大佐?」
未沙は、急に目を見ひらく。
「どうしたの?」
急に様子がかわり、輝は動揺する。
からかいがすぎて泣かれるのかと身構えたが、未沙は顔を綻ばせた。
「初めてだわ」
頬を両手で押さえる。
「一条大佐、って呼ばれたの」
「結婚した時に決めただろ?メガロードが就航して、落ち着くまでそのままにするってさ。
やっぱり早瀬のままの方がよかった?」
「そうじゃないわ。
まだ旧姓のままにしているから、だれも私のことを一条って呼んでいないの」
なるほどね、と輝はうなずき、無意識につぶやいた。
「一条、未沙」
はにかみながら、未沙は小さく返事をした。

輝は未沙に抱きつき、ベッドに押し倒す。
何時だと思ってるの?もう遅いんだから、と、けなげに輝を押し返すが、
本気になってしまった男にかなうわけがない。
構わず、くちびるに、首筋に、鎖骨に、口づける。
「明日のことは、明日考えるさ。今は未沙だけ」
莫迦ね、と、未沙は、少しかすれた声で笑う。
そんな甘い気配が、輝の欲望を加速させる。
そしてここ数日間の鬱憤も、少しずつ姿を見せ始める。

あんたは、気づいていない。

やわらかな乳房を掌で包み、片手は太腿の付け根をさまよう。
彼女がひときわ甘い声をあげる場所を、わざと外す。
多分無意識だと思うが、ふれられたいのか、すこし腰をうかすところも、
自分を求めているようで、煽られる。

こんなに女なのに、その自覚がないんだよね。

綺麗に立ち上がった胸の頂を、尖らせた舌先でふれる。
高く声があがった。

こんな風になることを、男はわかってんだよ?

焦らすように、丁寧すぎるくらいゆっくりと、舌を這わせる。

今まで未沙は、女性ばかりの職場にいたから、彼自身も気づかなかった。
今は違う。
彼女の仕事上のパートナーは、一日のうち、夫である自分よりも一緒にいる時間が長い。

乳首を口に含むと同時に、潤ったその場所へ指を移す。
ぴくん、と、はねる未沙を、自分の体で押さえる。

あのひとは、心に大きな傷を負っている。

指を動かすたびに生まれる水音。
「未沙、聞こえてる?」
弄りながらささやくと、恥じらいから、彼女の頬は紅くそまる。

彼の過去に、未沙は同情するだろう。
同じ想いを経験した者として、親しみもわくだろう。

輝は体を起こし、彼女の両膝を割った。
その場所は艶やかに息づいていて、深いキスをするように口づける。
強い快楽を真正面から受け止めた未沙は、ひときわ高い声をあげて、
刺激を逃がそうと身をよじるが、輝はそれを許さない。

それが彼女の隙になったら?

「もう・・ダメ」
涙をにじませた未沙がつぶやく。
欲を、止められない。

嫌なんだよ。

輝は、ゆっくりと未沙とつながる。
じりじりと深さが増すたびに、彼女の声が漏れる。
未沙の手元のシーツは強く握られて、深い皺が刻まれる。

誰であれ、触れさせたくないんだよ。

これ以上進むことができないところまでたどり着くと、
輝は大きく腰を動かした。
繰り返し突き上げられる未沙は、
強く目を閉じ、自分の声を気にして、唇をかみしめて耐える。
その様子は、まだ初々しさを色濃く残していて、
いとおしさに満たされた輝は、動きを緩め、彼女を抱きしめた。
応えるように自分にしがみつく未沙がうれしくて、ふたたび激しく求めてしまう。

任務だからしょうがないって、割り切っても、それ以上は。

薄く目を開けた未沙と目が合う。
漂う色香に誘われるように、キスを落とす。

しかも俺の知らない、昔のあんたまで知ってるんだ。

繰り返し交わされるキス。
そのすきまから零れる吐息、まざる声。

思い過ごしだと、笑うなら笑え。

ふたりの体が奏でる音。
自分の息づかい。
昇りつめていくのがわかる。
そして未沙の躰は、絡めとるように締まっていく。

・・・未沙

未沙が短く、高い声をあげ、躰をしならせた。
輝もくぐもった声をあげ、体を震わせる。


激しい波が引き、穏やかに二人は横たわる。
まだ、力がはいりきらぬような風情の未沙が、左手を天井にかざした。
暗闇にうっすらとシルバーのリングが浮かび上がる。
輝も同じように、左手を並べた。
ふたつのリングと、隣にいる相手を交互に眺め、二人は微笑みあった。
「あの日」
輝は、リングから視線を外さず話し始め、未沙は、ゆっくりと輝のほうを向く。
「ミンメイが泣いた」
くわしいことは言えないけど、と続けたが、未沙は黙ってうなずいた。
「泣いているミンメイを、抱きしめて慰めてあげたいな、って思った」
となりで張りつめた気配がした。それでも輝は続ける。
「そしたら、指輪が止めたんだ」
輝も未沙を見つめる。
瞳は不安をにじませながら、輝を映していた。
「なにかにぶつけたはずみで、かつん、って音を立ててね。
それ、やっちゃいけないことだ、って教えてくれた」
未沙は、何かを言いたげに目を細める。
「まるで、君がいたみたいだった」
輝は微笑んだ。
ようやく未沙は安心したように、力を抜いた。
「そのときのあなたの気持ち、いまなら私にもわかる」
未沙は、掲げていた輝の左手をとり、指輪にキスをする。
「なにかしてあげたい気持ちになるのよね。
かわいいとか、女の子らしいとか、そういうかんじではなくて、惹きつけられてしまうの」
未沙は、輝の手を彼の胸の上にそっと降ろした。
「後悔、してないの?」
心細そうに輝を見る。
「あたりまえだろ」
何言ってんだよ、と未沙を抱き寄せた。
「ミンメイは友達なんだってば。
俺は、未沙がずっとそばにいてくれればいい。
・・・てか、そんなに信用ない?」
彼の胸元に顔をうずめた未沙が、小さな声で言う。
「つまらないヤキモチやいて、ごめんなさい」
いいよ、もう、と輝は、未沙の髪をなでつづける。
そして、それはお互いさま、と密かに思った。

次第に動きは緩慢になり、となりのぬくもりに安らぎを感じながら、
ふたりは眠りに落ちていった。





fin





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No title

> ひねぼーさん

マクロスに関して、というより、
日常生活で男の人の心理、というか、発想を小耳にはさんだので、
それを反映させたのが、今回の輝でした~♪
未沙に関しては、自分のことは棚に上げても、
ボーボーと大火力で嫉妬の炎を燃やしてほしいです。

そして松浦についても、ありがとうございます。
最初は憎まれっ子だったので、
その時から、とおっしゃっていただいて、本当にうれしいです。
実際にいたら、めんどくさそうですよね~(苦笑)
個性の強いヤツですが、
もうちょっと頑張ってもらおうと思っていますので、
楽しんでくださいね。

平田さんといえば、私はDr.カーター!!!←er大好き(#^^#)
いいお声ですよね。
なるほどな~、と膝を打った次第です。

またポチポチと書いていきますので、よろしくお願いします。

No title

> ぱよぷーさん

誕生日なんてすっかり忘れて、ネチネチとこれをいじくりまわして、
終わんないわあ、って絶望した上に、年末調整の締切りで(苦笑)
それでも、あっけないほど早く年末調整の記入が終わったので、
なんとかUPできました~ヽ(^。^)ノ
でもね、誕生日全然関係ないの(汗)
来年、頑張れたら頑張ることにします。←なんか腰砕けなかんじ

No title

> ゆばさん

楽しんでいただけでよかったぁ♪
そのうえ過分なお言葉、ありがとうございます!!!
そーなの、これだったのですよーーー(笑)

ねちねち時間ばかりかかって、
途中で何書いてるのかわかんなくなって、
4日の更新は諦めていたのですが、なんとか間に合った♪
ゆばさんちの、綺麗な未沙見て頑張った!!!
改めて、起爆剤をありがとう、ゆばさん(#^^#)

そしておかわりですかっ・・・むむむー。
ががが、がんばります(;´∀`)

No title

> びえりさん

他人の二次創作が、ずっと心に引き摺ります、なんて、大変ですよ!
早くマクロス(オリジナル)見て、まっさらにリセットしてください。

本は最近、漫画を読みます。
10年ぶりにナルトを読みました。
あとは基本、少女漫画です。
びえりさんのお好きなお二方は、まだ読んだことがないのですが、
機会があったら挑戦してみたいです。
プロフィール

vt-102

Author:vt-102
ぶい、と申します。
30年前、夢中になった
『超時空要塞マクロス』
WOWOWの放送を見て、
当時の思いが蘇って大変中。

戴いたコメントは、すべて非表示にしています。

SSの目次を「SS menu」としてリンクに張り付けました。
ご活用ください♪

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